直情真気

一年の始まり・そして新月

現在の暦は太陽暦で、「地球が太陽を回る周期」を基にして、「季節」で決めてあり、
一方、旧暦では、太陰太陽暦で、「月が地球を回る周期」を基にして、「月の満ち欠け」で決めています。
日本では、旧暦の明治5年12月3日を明治6年(1873年)1月1日にして、明治政府は暦を新暦(太陽暦)に変えました。

ここでちょいと暦の歴史について、「国立国会図書館」のWEBサイトを参考に紹介します。

暦は中国から朝鮮半島を通じて日本に伝わりました。
大和朝廷は百済(くだら)から暦を作成するための暦法や天文地理を学ぶために僧を招き、飛鳥時代の推古12年(604)に日本最初の暦が作られたと伝えられています。

当時の暦は、「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」または「太陰暦」、「陰暦」と呼ばれる暦で、明治時代に太陽暦に改められるまで続きます。

太陽暦に替わって、未だ約150年に満たない期間、一方、日本では太陰太陽暦は1200年以上、続いてきました。
暦に携わってきた、その時代それぞれに於いて仕事をしてきた国家に携わる人たちに想いを馳せると、畏敬の念がこみ上げてきます。

旧暦で本日は1月1日の元旦、この日に壮大な暦の歴史を感じるとともに、新たな年の始まり、新月に気持ちが高揚する自分を感じました。

和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる旧暦の月の呼び名、暦のなかでの言葉、二十四節気(にじゅうしせっき)など、これらは今後もずっと、日本のなかで受け継がれていくことでしょう。歴史の重みが何よりのこと、人の想いの深奥は、昔から変わらぬものと信じます。